慶應義塾大学文学部卒業。サッポロビールに入社し、広告宣伝、経営企画、都市開発等に従事。札幌市の工場跡地再開発「サッポロファクトリー」開業後に退社。退社後はICカードのアプリケーション開発から情報セキュリティ分野に転身。電子商取引安全技術研究組合を設立。2022年8月、同組合を事業会社に組織変更し、株式会社SCU代表取締役に就任。
略歴
現在の仕事についた経緯
サッポロファクトリーの商業開発に従事する中で、日本で初めてICカードの複合商業施設での実用化を図りました。その実績から、サッポロビール退社後、情報セキュリティ分野の仕事のオファーが来るようになり、ISO/IEC15408の日本導入などを契機に現在の仕事に就きました。
現在は、組込み機器用の「軽く、速く、強い」暗号モジュールの研究開発と、その実用化・事業化を仕事にしています。
仕事へのこだわり
どんな仕事でも「自分から進んでリスクをとる」姿勢を貫くことです。仕事をするために生きるのであって、生きるために仕事をするのではないということです。
お金は生活するのに必要な程度稼げれば良いので、仕事でも大儲けは狙わないようにしています。少しでも利益機会があるなら、仕事の利益は社会に還元しています。
これまでいくつもの異なった分野の仕事をしてきましたが、自分の場合は共通のテーマ（「コミュニケーション」）があったと思っています。そういうテーマを持つことが自分のこだわりだと思います。
若者へのメッセージ
スポーツ選手、芸能人など「自分の好きなこと」を追い求めていつの間にかそれで飯が食えるようになった人がいて、その人たちは幸せ者です。一方で、「自分の好きなこと」であっても、たとえば朝野球やカラオケの域にとどまって、生活の手段としての仕事は別に持っている人もいます。後者もそれなりには幸せなのかもしれませんが、やはり君たちには前者を目指してほしいものです。
そのためには、「自分の好きなこと」を早くはっきりさせること。そしてそれを仕事にするためには、覚悟を決めて食いついて離さないことが大切です。