慶應義塾大学に入学した当初はパッとしない日々を過ごしていましたが、学内の「ミャンマープログラム」に参加した際に、一線を画すような意識の高い学生ばかりだったことに衝撃を受け、これまでの自分の行いを猛省しました。
そこで心機一転、金融庁に入ろうと勉強に励んだものの、途中で自分には向いていないと気づき、渋沢栄一の『論語と算盤』を読んで感動したことから起業を志すことにしました。
その後、在学中に2つの事業を興し、卒業後、2018年に3度目の起業として弊社ZEROUM(ゼローム)株式会社を設立しました。
受託開発を祖業としてスタートしたのですが、経営を続けるうちに「自分達の生み出したプロダクトで世の中に価値を生み出したい」という思いが強くなり、現在はクリエイターが「好きなことで生きていける世界」を実現するための支援プロダクトを多数運営しています。
BtoBの受諾開発から、何万人ものユーザーを相手とするBtoCの領域に参入したことで、苦情や炎上、こちらの対応不足によるユーザーのサービス離れ等が頻発し、非常に苦しい時期もありましたが、コロナ禍に無観客ライブを開催されたとあるアーティスト様を無償支援させて頂いたところ、プロジェクトの知名度が一躍全国区になり、ユーザー数が跳ね上がったこともありました。
このようなBtoCだからこそ体感できるサービスの影響力や、話題をさらうまでの瞬間速度などを醍醐味として感じながら、創業期から共に戦ってきたメンバーと一丸となり、日々取り組んでいます。

現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
ミッションとして「テクノロジーの力で世界中の人々の可能性を最大化する」を掲げている通り、現在はクリエイター様が自身の創作活動に集中することで、可能性を最大化して頂けるようなツールを複数開発・運営し、より魅力溢れるコンテンツの発信を促進できるよう努めています。
CtoCのプロジェクト運営が主軸事業となるため、ときには想像しないようなハードルも数多く出現しますが、個人的な仕事のスタンスとしては動じることなく粛々とやるべきことをやることを心がけています。
また経営者としては、3つのバリュー「まずは0→1にする」「失敗を恐れず挑戦し続ける」「自分の力を最大化する」に則り、ユーザー様のお役に立てるプロダクトを次々に生み出していけるような土壌を整えていくことに専念しています。
社名の「ZEROUM」も、0から1を生み出すことをイメージして名付けたものです。
今後の目標
日本初の、アジアを代表するテクノロジーベンチャーになるという目標を常に見据えて邁進しています。現在は韓国とタイを足がかりに現地にローカライズした弊社のプロダクトを展開し、海外展開の1本目を踏み出そうとしているところです。
今後は状況に応じて展開国を増やし、まずはアジアで認知されるような企業になるところを、中長期目標として掲げています。
ゆくゆくは弊社のプロジェクトをグローバルに展開させて頂き、「テクノロジーの力で世界中の人々の可能性を最大化する」を真に達成することが将来的な展望です。
若者へのメッセージ
昨今の日本の政治が鈍化していることもあり、世の中には未来への諦念や絶望感といったものが漂っていると感じます。
しかし、いつの時代もそういった負のムードを打開するのは若い世代の若い力です。
私自身、1度目の起業は大学2回生のときで、2度目は大学3回生、ZEROUMに関しては23歳で設立しています。
皆さんにおいても、現状感じている不満や課題、憤りといったものはぜひ新しい物事へのエネルギーに変え、失敗を恐れず挑戦していきましょう。