Wakai Takao

若井 貴雄

株式会社To company 代表取締役 https://to-company.co.jp/

略歴

1994年、横浜食肉市場にて牛部分肉加工、解体を始める。1996年、宮城県仙台市の株式会社栄和にて仙台牛に触れ、技術習得を目指す。
2000年からホルスタイン、交雑種、和牛などの種類に触れて、2010年に肉質の目利きを学ぶ。
2012年、株式会社小島商店にて松阪牛特産、山形牛雪降り、飛騨牛、北里八雲牛などの加工カットに携わり品種を学ぶ。
2015年、個人事業主To companyを創業。2017年、株式会社To companyを設立。

[資格歴]
2020年「Meat Meister」牛部分肉マイスター取得

現在の仕事についた経緯

初めは単純に知り合いに勧められたから、お金がいいからという理由でした。食肉業界はまったく未知の領域で、「こんな業種が有るんだ」とそこで初めて知りました。
そこから、牛刀を研ぐ繊細さに魅了され、正肉商品をカットで作る技術の巧みさを習得したいと思ったことがキッカケです。

仕事へのこだわり

「和牛で人々に笑顔を届けたい」「和牛をもっと身近に!」
日本の歴史から生まれた食文化の和牛。私は、「もっと牛肉を身近に食べられるようにしたい」「日本の和牛には知ってもらいたい美味しさがある」という思いを持っています。
できるだけ多くの人に、食べ方、切り方も一緒にお届けし、知っていただきたいと思っております。牛枝肉を1頭まるまるから技術加工カットをし、加工から営業販売までの工程の中で、歩留りデータを元に売れる商品を製造する事と、今現在の商品よりも利益の出せる商品作りをする事が重要だと思っています。
人の手で作られている正肉商品としては、加工側(工場でカット)と販売側(営業)との解離が原因の1つであり、これを解決することが食肉業界の未来には重要だと考えています。

若者へのメッセージ

総務省統計局の調査によれば、日本の人口は2008年の1億2808万人をピークに減少の一途をたどり、2060年には9000万人を下回ると予想されています。
少子高齢化社会が進む日本において、既に国民全体における生産年齢人口(15〜64歳)の割合が年々減少しております。厚生労働省は、2025年には生産労働人口割合が60%を下回っていると予測しているほどです(2025年問題)。
生産労働人口減少の問題においても、私達のような企業が若者に魅力を感じてもらい、技術の伝承に繋がる新しい未来を作り出していくことが重要ではないかと思います。
未来に繋がるか、繋がらないのかは、私やあなたの覚悟の瞬間次第なのかもしれません。