Yabunaka Keisuke

藪中 桂佑

株式会社ethica 代表取締役CEO https://ethicalflower.co.jp/

略歴

新卒で都市銀行に入社し、法人営業・法人ソリューション業務を経験。
2016年に株式会社エス・エム・エスキャリアに参画し、医療法人に対し経営・HR支援を行う。
2019年に株式会社MyReferに参画し、営業責任者・事業推進責任者・新規事業責任者を歴任。
2021年に経営・HRコンサルティングを行う株式会社laurusを設立し、エンタープライズ法人を中心に経営・HR支援を行う。
2022年に株式会社ethicaを創業、代表取締役CEOに就任。

現在の仕事についた経緯

私はこれまで多くの大企業の経営支援をしてきました。中長期計画・経営戦略を設計するご支援の際、近年では必ずSDGs戦略を盛り込むことが求められます。しかし「この戦略はステークホルダーに十分に伝わっていないのではないか?」といつも考えていました。理由は大企業のスケールの大きい事業とSDGsの関係は一般の人には理解し難いからです。
経営コンサルティングを本業としてきた自分だからこそ、多くの一般の方に理解して頂けるSDGsに特化したスモールビジネスを実現出来るのではないかと考えていました。その際に、フローリストの友人から「フラワーロス問題を解決したい」と相談を受け、私は「フラワーロスの削減」と「フラワーロスの削減による花業界の人達の働き方改革」を体現するために株式会社ethicaを設立しました。

仕事へのこだわり

私は大学卒業後、銀行員としてキャリアスタートしました。銀行員時代に様々な仕事をしましたが、一番多くの時間を費やしたのが「新規営業」です。つまり「取引のない個人・法人への営業」です。
銀行員は一般の方からすると社会的信用度が高い仕事かもしれませんが、取引のないお客様と接点を持つことは容易ではありません。なぜなら銀行は無数に存在し、仕事内容自体は他社と差別化し難いものだからです。差別化には「人としての魅力」が必要です。
そこで私が心掛けていたことは「お客様の潜在的なニーズを把握する」、「どんなお話にも対応出来る知識を持つ」ということです。まずお客様とお話する上でニーズの把握は基本です。「顕在化したニーズ」は把握しやすいですが、「潜在的なニーズ」は把握することが困難です。お客様にとって何が一番ベストなのか考えることは営業の基本です。お客様との対話の中で「お客様の本当のニーズ」を理解することで、ベストなご提案が可能になります。
そしてお客様と言っても様々な個人・法人が存在します。お話する内容はお客様によって変わります。そこで必要となるのが「多くの知識」です。自身の得意分野のお話以外でも汎用的に、可能であれば深くお話できる知識が必要です。このような知識抜きではそもそもお客様のお考えを正確にお聞きすることはできません。
私のキャリアの大半は営業です。そしてそのほとんどが「新規営業」です。私の「仕事へのこだわり」は、「営業へのこだわり」とも言えます。「多くの知識を持って、お客様にベストなご提案をする」ことが私の仕事へのこだわりです。

若者へのメッセージ

現在、社会の中での働き方は多様化しています。顕著なのはフリーランスが増加していることだと思います。私もフリーランス活動から会社を設立しました。立場に関係なく、自身のやりたいことが実現しやすい世の中になってきているのかなと感じています。そしてそれは個人がより責任感を持って仕事に取り組む必要があるとも言えます。
SNSを中心に情報が民主化した世の中では「正しいことを正しく行う」ことが重要だと思います。簡単に表現すると、“仕事にどれだけ誠実に取り組めるか”ということです。
仕事をする上で売上を作っていくことは大切ですが、それ以上にどうやって売上を作っていくかが重要だと私は考えています。
お客様との関係を永く深いものにするためには信頼と信用が必要です。そのためには常にお客様に誠実に向き合うことが大事です。ただこれは簡単なことではありません。仕事はひとりでするものではなく、仲間と一緒にするものなので、自分自身の考えだけでは意思決定できないこともあります。組織の決定に従わないといけない瞬間もあります。その時いつも「お客様のためになっているか?」ということを考えてほしいです。
お客様のためになっていない意思決定は間違っています。その間違いをしっかり指摘することも大切です。どんな仕事をしてても、「正しいことを正しく行う」をモットーにお客様に向き合って頂きたいです。