Yamaguchi Satoshi

山口 哲史

社会福祉法人 ちとせ交友会 理事長 https://www.chitosek.or.jp/

略歴

立教大学卒業。大学卒業後、百貨店松屋に就職。30歳の時に岡山に戻り、家業の菓子屋を継ぐが、その後菓子屋を廃業し、福祉業界へ。
現在は地元岡山をはじめ、東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、福岡で認可保育園等を運営している。

現在の仕事についた経緯

老舗菓子屋の長男として生まれ、30歳の時に家業を継ぐことになりましたが、さまざまな問題から経営は悪化。元来、子ども好きだったこともあり、初代が設立した財団法人の企業内託児所の経営に携わるようになりました。その後、50年以上続いた菓子屋を廃業し、福祉業界での事業展開にシフトしました。

仕事へのこだわり

家業を継いだ時には、父の現場主義を否定し、数字管理による合理的な経営を推し進めていました。職人の苦労や気持ちを理解することなく経費を削り、人員の整理を行う中で、社員の士気も下がっていきました。やがて廃業に追い込まれることになりますが、社員に寄り添うことをせず、心の足りない経営をしてしまったことを今でも後悔しています。
現在は、福祉業界にシフトし、全国で60以上の認可保育園等を運営しています。法人の理念は「Home」。職員が中心となって、この法人で大切にしていきたい思いを1年かけて考え、生まれた理念です。かかわるすべての人が心安らぐ場所、そしてまた帰ってきたいと思える場所であり続けるために、人を大切にした倫理経営を実践しています。
また、園数が増える中で、理念や保育方針を共有するために、全体研修やエリア研修に力を入れています。理念・保育方針を浸透させ、日々の保育に活かすために職員がどう実践に結びつけるかは、職員一人ひとりの役割です。
保育方針の<考えさせるを、考える。>は、子どもだけでなく、先生や職員に対するメッセージでもあります。職員一人ひとりが、常に保育とは何かを考え模索することで、全体の質を上げていく、そのような組織にしていきたいと考えています。
常に周囲の人々や祖先に感謝し、私の人間性を高めること、そして、仲間も一緒に高まり、倫理経営の実践を通して、関わる全ての人が歳を重ねるごとに幸せになっていくことが私の目標です。

若者へのメッセージ

少し元気がなくなっている日本を、世界でも輝ける国に再生するために、自分自身の考えを持ち、堂々と主張できる大人になってほしいと思います。
そして、我が国が大切にしてきた礼節や思いやりを世界に示すことで、日本創生をやり抜いていただきたいです。