Yanai Ayano

矢内 綾乃

株式会社UCHIAGE 代表取締役 natural style BIO SOPRA Tokyo 代表 https://uchiage.net/

略歴

北海道大学大学院量子物理工学専攻。
大学院卒業後、NEC半導体事業部最先端技術開発グループに入社。
2014年、株式会社PassionPlanets 代表取締役就任。エンジニア・一般職のフリーランスマッチング事業、個人コーチング、レンタルスペースコンシェルジュ事業。
2016年、株式会社UCHIAGE 代表取締役就任。飲食店経営コンサルティング、店舗立ち上げコンサルティング、独立支援等。
2017年、社団法人NEWSPOの名誉顧問に就任。
2019年、エシカルグッズとオーガニック専門店 natural style BIO SOPRA Tokyoをオープン。下記のSDGs開発項目を推進している。
SDGs5:ジェンダー平等を実現しよう
SDGs11:住み続けられるまちづくりを
SDGs12:つくる責任、つかう責任
SDGs13:気候変動に具体的な対策を
SDGs17:パートナーシップで目標を達成しよう

2010年〜2017年にかけて、社会人スポーツ団体の立ち上げに関わり、数百人規模の大会を開催するまでに成長させる。
現在は、社団法人NEWSPOの名誉顧問を務めながら、『自然とともにあるライフスタイル』を広めるためにatural style BIO SOPRA Tokyo のECサイトの販路拡大を進めると共に、各事業体の経営者となる人材の育成に力を入れている。
また、それぞれの道のプロフェッショナルを特集した「覚悟の瞬間」の中から、49名のドキュメンタリーをまとめた書籍「覚悟の瞬間 Selection」の41番目を飾る。2児のママとしても奮闘中の女性経営者。

現在の仕事についた経緯

最初に就職した会社では、最先端技術開発をする部署にいて、エンジニアとしてのやり甲斐はとても感じていました。ただ、その時の働き方には、自由度や女性らしい生き方という面で、限界を感じていたのも事実です。
一人の経営者との出会いで、「会社のための目標はあるようだけど、あなたの人生の目標はあるの?」と聞かれた時に頭が真っ白になり、なにも答えられませんでした。
その時をきっかけに、どうなりたいかを考えはじめました。『自分の人生を、自分のために生きたい。自由になりたい。』が先にあり、そうなるためには、自分で仕事をする経営者になる必要があることがわかりました。
結果、独立を志すことになったのですが、右も左も分からない中で、頼れる先輩方に、何もかも学ぶことが一縷のたぐり寄せた道であり、可能性でした。そうして、独立するために身につけた人材の育成や、収入アップのスキル、人と人を繋げる力がそのまま今のすべての会社経営に活きています。
現在は、人材育成、独立支援、店舗コンサルティング、人材-就職マッチング代理店、個人目標設定コーチングをしています。さらに、もともとあった『自然とともにあるライフスタイル』『未来の青い地球を守る』も実現すべく、近年はオーガニック専門のセレクトショップもOPENしました。

仕事へのこだわり

会社員をやりながら、起業準備をしていた28歳から30歳までは、布団で寝た記憶がありません。
人生を夏休みに例えることがあります。保育園、小学校、中学校、高校、大学、企業に勤めるという決められたレールに従って進んできましたが、人生の使い方は夏休みのように本来自由だと思うのです。
私の夏休みは、最終日に宿題をためてしまって大慌てでツケを支払うことが多かったのですが、一度だけ最初の一週間で宿題を全部終わらせた夏休みがあり、遊びに行くときは罪悪感や後ろ髪引かれるような気持ちはなく、スッキリとした心で行けました。そして、前倒しでできたことに自尊心を持った私は、その年だけ予習バッチリで自由研究を2つやりました。
人生は、ワンチャンスです。二度はない。先に人生の宿題を集中して終わらせて、残りの時間を自由に楽しんだり、人のお役に立ったり、自由研究に勤しみたいものです。
35歳あたりまで集中してビジネスと人材の基盤を作り、次のリーダーの育成が必要になるタイミングで仕事を人に任せつつ、37歳で長女を生み、41歳で次女を産みました。40代の今は仕事のペースを変え、布団で寝ています。
次世代の若手にどんどん仕事を任せながら、頑張ったご褒美として、ワーケーションやアクティビティに毎月招待しています。そして自分の母親・家族孝行も大切にしています。

若者へのメッセージ

親に求められたものではなく、会社の枠組みでの目標でもなく、一回しかない人生の中で自分の望む生き方とはどのようなものでしょうか?10年後、20年後、本当に望んでいる状態とはどんな状態でしょうか?本当は、自分の人生を自由自在にデザインできるのだとしたら、どうしたいでしょうか?
この地球上のすべての生物に共通しているのは、必ず人生最後の日が来るということです。過去できたことの安全圏で未来を選ぶのはとてももったいないです。人生最後の日から見たら20代など序盤に過ぎません。人生を一日24時間に例えたら朝の6時前です。決めつけてしまうのはあまりにも早く、これからなんでもできます。
今新しいことに踏み出すのが怖かったりリスクに感じたりしても、人生最後の日に「本当はもっとできたんじゃないか」と後悔するリスクに比べたら、なんてことないのではないでしょうか。
聖書に「人は豊かで大きい」という一節があるそうです。私は、人は豊かで自由な存在だと思います。周りの目を気にすることなく、自分の可能性を信じて、同じ価値観を持つ仲間を大事にして、「豊かだ!」と心で感じる人生に、自由に、ぜひチャレンジしてください。