Yoshida Takayoshi

吉田 貴芳

ファインドヘルス 代表 http://find-health.jp/

略歴

[心理経営コンサルタント]臨床心理士/公認心理師。

1996年、株式会社電通に入社。主に労務で過労死裁判を担当。採用でリーダーを務めた後、臨床心理士を志し退職。地域の子育て支援、社会福祉領域、精神科クリニック、企業にメンタルヘルスを提供する業界(EAP)で、心理のパイオニアとして様々な心の問題と向き合う。

2008年、小田急電鉄株式会社で初の臨床心理士として採用。メンタルヘルス体制を構築し、組織風土が醸成され、特に復職支援や、教育研修で取り組みの効果が顕著に出る。

2014年、日本にメンタルヘルスを普及することを使命とし、創業。徹底した現場主義の対応と、組織文化に合わせた仕組み化の支援が評判を呼び、経営コンサルだけでなく、人財育成や教育研修等に加え、個別支援は3万人以上の方をサポート。

2021年、コロナ時代のメンタルヘルス対策として、元気チェック・アプリを開発。無料でご提供し、働く人の元気を毎日応援している。(https://mygenki.net

現在の仕事についた経緯

「人生の3分の1を私にくれませんか!」

中堅企業の経営者の方から、プロポーズをしていただいたことがきっかけです(笑)。
当時、小田急電鉄株式会社“初”の臨床心理士として採用して頂き、メンタルヘルス体制を一から構築しました。例えば、復職支援として、うつ病からの復帰約9割が成功するプログラムを開発し、メンタルヘルスの組織風土を関係部署と協力して醸成しました。

そもそもメンタルヘルス領域に関わったのが、2000年の過労死裁判がきっかけです。当時、株式会社電通に勤務し、人事の労務部員として同裁判を担当し、結果は会社の敗訴。
働く人のメンタルヘルスの重要性を労使双方の立場から痛感したことで、こころの健康づくりを日本に広めることを決意。独立して今に至ります。

仕事へのこだわり

「志有道開~生かされて生きる~」

高校3年の時、病により片足切断。1年間の闘病生活の後、社会復帰ができず引きこもっていました。そんな時、高校の塾の恩師から1通の手紙が届きました。
「私はこれまでたくさんの人によって生かされてきました。これからも生かされて生きていくでしょう。だから日々感謝して、誰かのお役に立てるような生き方を目指し生きています。」

恩師からの言葉で、「生かされている」ということを初めて知りました。同時に「いつか私も人様のお役に立てる仕事に就きたい」という想いが沸きあがりました。立志が定まったその瞬間、『志有道開』という信条が生まれ、身体的なハンディキャップにとらわれず、自分の個性をありのままに活かしきることを追求しています。

しかしながら、社会人となった当初は、ハードワークについて行けず出社拒否になってしまったり、思わぬ異動でキャリアを見い出せず、志を見失った時期がありました。でもその時は、志にこだわる前に、目の前の仕事に全力で取り組む中で、本当に目指したい志(「メンタルヘルスで働く人と会社を元気にしたい」)が見い出されました。

私は志を使命という言葉に置き換えて考えています。誰のために、何のために、この命を使わせていただくのか、つまり自分の使命をどう生きるのか。使命を自分で決めれば、周りの声はすべて応援歌。何があってもあきらめる選択はなく、困難がすべて自分を鍛えてくれる好機になる、という意味として受けとめています。
目の前の人の使命に伴走させて頂き、その人の人生を開くお手伝いをさせて頂くために、私は自分の使命を生き切ることを最も大切にしています。

若者へのメッセージ

「人生は波乱万丈~自分の花を咲かせよう~」

この記事をご覧の皆様は、きっと成長意欲が高く、叶えたい夢に向かってまっしぐらに歩んでいる方々だと思います。だから、新たな世界にドンドン挑戦して、ご自身の可能性を存分に開いて、周りの方々に笑顔と希望とたくさんの幸せを広めていってください。

しかし誰の人生も波乱万丈です。山あり谷あり、そしてまさかの道(=試練)に出会うこともありますよね。私は3万人以上の方と、“心の対話”を通じて、本当に実感していることがあります。それは「人は変われる!」という事実。その瞬間に何度も立ち会わせて頂きました。

あなたはどんな道を歩んでいるでしょうか。どうしてその道を選んだのでしょうか。きっとその道は右肩上りの道ではなく、波乱万丈いろいろなことが待ち構えているでしょう。でもあなたのことだから、大丈夫。どんな試練をも成長の糧に、その道を開いていくでしょう。

あなたへのメッセージ、ご自分の根っこを大切に育んでください。人と比べず、あきらめず、ありのままの自分を受け入れ、一所懸命にワクワク取り組むほど、根っこがはりめぐらされ、あなたらしい花が咲き、たくさんの人々を幸せにしていることでしょう。